140 名前:本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2008/12/19(金) 16:23:40 ID:HX2D+v9V0 
一年半年くらい前に今のアパートに引っ越してきたんだが、 
住み始めて二週間目くらいから、寝ている時に「タッタッタッ」と 
何かが部屋の中で動く音が聞こえてくるようになった。 
初めは怖くて布団の中でガクブルしていたが、それが三日、四日と続くにつれてだんだん腹が立ってきた。 
五日目も夜中の二時過ぎに音が鳴り出したのでとうとうブチ切れた俺は、 
布団から飛び起きて見てみると、無表情でひげダンスを踊っている細面のおじさんの霊だった。 
頭にきて枕元に置いてあった携帯を投げつけ、 
「毎晩うるせーんだよ!しかもひげダンスっていつの時代よ!ふざけんな!!!」と叫ぶと 
おじさんは驚いた顔をして消えていった。 
怒りのせいか特に怖さは感じなかった。 
しばらくは音はしなかったが二ヶ月後くらいに夜中に「ざっ! ざっ!」と変な音がしてきた。 
またあのオヤジかと思い布団から顔をだし見てみると、やはりあの時の細面のおじさんが 
「ゲッツ!」を得意そうにやっていた。俺は怒る気もおきず、布団にもぐりこんだ。 
またその二ヵ月後くらいに、夜になると浴室から人の気配とドアを開ける音が聞こえるようになった。 
俺はそれを無視していたが、その音が一週間も続いたので頭にきてしまい 
音が鳴り出した時間に浴室を覗いてみると、またあの細面のオヤジが 
「押すなよ?絶対に押すなよ!」みたいな顔で浴槽の縁に立っていた。 
俺は呆れてそのままドアを閉め何事もなかったかのように寝た。 
それ以来その細面のオヤジは出てこなくなったが、 
今日もどこかで夜な夜な笑えないネタを披露しているのだろうか。