832 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2007/01/21(日) 17:53:32 ID:mpEcF6qh0 [1/6回(PC)]
父は独身時代から登山が趣味で 
よく仕事が休みの日に山へ行っていたそうだ 
その日も土曜日の夜遅くから出発し、駅で仮眠を取っていた 
(夜中のうちに最寄り駅まで行き、早朝登山開始、って事ね) 

ふと数人の足音が聞こえ目を覚ました 
目を開けると、朝もや(?)が掛かっていてよく見えないが 
どうやらそろそろ夜明けらしい 
「俺たちより後に来た人間か?出発するのかな」と思いながら再び目を閉じた 
すると、また足音が近づいてくる 
「あれ、駅に向かってくると言う事は下山して来たのか?」 
とか考えつつも、まだ眠いので確認はしなかった 

と、近くで眠っていた友人が父の名前を呼んだ 
「どうした?」と答えると「足音、聞こえたか」と言う 
「聞こえたよ」と言うと「誰も居ないんだよ、起きてみて見ろ」と言う 
起きてみると、確かに誰も居ない 
「俺たちより後に来た人間がもう出発したんだろう」と言うと 
「終電で来たんだぞ、そんな筈は無いだろう」と言われた 
「だったら下山して来たんだろう。駅に向かって来たグループも居たぞ」 
と答えると友人は「いや、だから駅には誰も居ないんだよ」と言う 

駅の周りには何も無い田舎で、見晴らしもいい 
複数の人間が居たら目につく筈だと言う 

「じゃああの足音は何だ?」「さぁ?」 
考えても答えは出ない 
「・・・俺たちも出発しようか。気をつけて行こう」 

父と友人は、いつもより気を引き締めて山へ向かったそうだ


833 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2007/01/21(日) 17:55:47 ID:mpEcF6qh0 [2/6回(PC)]
ちなみに、その山へはその後も何度か行ったようで 
「また足音が聞こえた?」と訊ねると 
「聞こえる日もあったよ」との答えでした 

山で亡くなった人が、家に帰ろうとしているのかなあ 
なんて思った話でした 
あまり怖くなくて申し訳ないです