807 : ‡猟師‡ ◆4y1/qmBtgs [sage] 投稿日:2007/01/19(金) 21:51:05 ID:aT2rprTeO [1/3回(携帯)]
親父の猟師仲間が山神様の日に鹿狩りに出掛けた。 
猟師には暗黙のルールがある。 
『山神様の日には何人たりとも山に入ってはならない』 
だから折れも親父もその仲間も山神様の日には山には入らない。 
俺はその日、散弾銃を整備していた。 
親父は山神様の日だからと仲間を集めて酒をのんでいた。 
親父の仲間が酔っ払い、不意にいきり立ち 
『何が山神だ!こんなイイ天気なのに山に入らないなんざ嘘だろが!』 
と自分の銃を持って山狩りの準備を始めた。 
親父も仲間達も彼を制止したが彼はその年獲物を落としていない事に苛立っていた


808 : ‡猟師‡ ◆4y1/qmBtgs [sage] 投稿日:2007/01/19(金) 22:07:11 ID:aT2rprTeO [2/3回(携帯)]
ここから先は本人の話だ。 
山は静まり返り、昼間なのに鳥の声も無く、耳鳴りがした。 
それでも獲物を探して山を散策していると白い着物を着た女がいた。 
場所と服装に違和感を覚え遠巻きに女を観察していると不意に彼女はこち 
らに気がついた。 
振り向いた女の顔はケモノのような忘れられないほど醜い顔をしていた。 
『ヤバイ』 
彼はこの世のモノではない雰囲気に寒気立ち逃げた。 
彼女はそれに気付き奇声を上げて追ってきた。 

命からがら彼は逃げ切ってこの話を顔面蒼白な顔をしながら親父達に伝え、 
一週間ほど寝込んだ。



809 : ‡猟師‡ ◆4y1/qmBtgs [] 投稿日:2007/01/19(金) 22:13:30 ID:aT2rprTeO [3/3回(携帯)]
猟師にはルールがある。 

山神様の日には山に入るな。 

山に女は入ってはならない。 

醜い山神が自由に行動できる日が山神様の日。 
男を求めてさ迷い歩き取って喰らう日 

山に女が入れば醜い山神は嫉妬に怒り、山を荒らす。 

古くから伝わる猟師の口伝。