907 :本当にあった怖い名無し[sage]投稿日:2005/12/14(水) 13:10:37 ID:7WS/e1mt0[1/4回(PC)]
長文スマソ。暇人だけ読んでくれい。 
小学校の頃の話(今から20年以上も前の話だけどさ) 

俺らの次の代でなくなってしまったようだが、ウチの小学校には色々な遊戯道具があった。 
中でも一番の人気は大型ダンプか何かのタイヤを(直径1.2M、幅40cm位?)横に 
2~3つ連結させたもので、それにのって遊べる物だった。分かりやすく言えば玉乗り 
みたいにして遊ぶモンだな。俺らはそれをワッカーと呼んでた。      
                           ___ 
                          ◎ ) ) ) 
こんな感じの物。分かりにくくてスマソ。                 
大概上に二人くらいで載り、タイヤの中心部の空洞になった所(ホイールが嵌る穴) 
にも一人入って数人で遊べた。 
乗ったまま校庭一周したり、他のタイヤグループのヤツラとチキンレースみたいな事したり、 
ぶつけ合いっこしたり。とにかくでっかいし、色々遊べる人気の遊戯道具だった。 
 そんなある日タイヤの中にペンキか何かか知らないけど、1本だけ赤く全塗された 
タイヤを組み込んだワッカー新規に学校へ搬入されてきた。授業中それを窓から発見してた 
俺らは次の放課には絶対アレをとるぞ!と意気込んでいた。 
起立!礼!が終わると猛ダッシュで校庭へ出て、首尾よく仲良しの子がそれ赤ワッカーを 
とった。「俺も仲間に入れてくれ~!」と頼んで一緒に遊ばせて貰うことになった。 
俺と、B君とC君の三人は全校生徒の羨望の眼差しをうけながら得意になって 
遊んでいた。でも残念ながら俺はタイヤの穴の中の担当なので正直、上の二人が羨ましかった。 

と、その時、タイヤが何かに乗り上げるような衝撃があると同時に俺の目の前のタイヤのゴム壁を 
隔てた20センチ向こうから耳をつんざく悲鳴が・・・! 
何事かと思って穴から外へ出て見ると、C君がワッカーに轢かれていたのだ。彼の足は見事に 
あらぬ角度で曲がっており、子供ながらにソレが折れていると言う事は直ぐに分かった。 
いつの間にか周りには人だかりが出来、みんな心配そうにC君を見守っている。 
俺とB君は急いで保険の先生を呼びに行った。(保健室が1階にあったので) 
908 :本当にあった怖い名無し[sage]投稿日:2005/12/14(水) 13:13:25 ID:7WS/e1mt0[2/4回(PC)]
程なくC君は先生らに抱えられ、病院へ連れて行かれた。今の時代なら絶対に救急車で運ばれて 
いるだろうな。考えてみればおおらかな時代だったな。 
学校が終わって直ぐに病院へ駆けつけたが、その日は残念ながらC君には会えなかった。 
翌日の放課後、B君はじめ仲良しのみんなで病院へお見舞いに行った。 
B君の足は完璧に折れているらしく、完治するには当分かかると言う事だった。 
一通り彼の安否を気遣い、足以外には怪我は無いと分かり安心すると、子供の好奇心 
みたいな物が頭をもたげて来たようでみんな「おまえ、ドジだなw」とか、「何でワッカーから 
落ちたんだ?w」などと言っていた。B君はあの時の状況をこう説明した。 
「いやぁ、普通に上で遊んでたんだけどな、突然靴がタイヤとタイヤの間にはさがって(挟まるの方言) 
さぁ、それで前のめりにおっこちた様なんだ。んで靴がワッカーにはさがったままなもんだから 
そのままアレにひかれちゃってよう。痛えの何の。お前らだったら絶対泣いてるぜw」 

病院からの帰り道、俺とB君は一緒に見舞いに言った子達と家の方角が違うので途中で分かれて 
二人で帰った。何か無口なB君だった。もしかしてあの時助けられなかった事を悔やんでるのかな 
と思った俺は「まぁ、気にするなよ。早く元気になると良いな、アイツ」などと声を掛けた。 
その夜、B君から電話がかかってきた。いつになく沈んだ声だった。学校で宿題忘れて先生に 
ビンタされても平気なB君がこんなヘボい声を出すとは何事なんだろう。 
B君はC君がワッカーから落ちた時のことを話し始めた。 


909 :本当にあった怖い名無し[sage]投稿日:2005/12/14(水) 13:16:32 ID:7WS/e1mt0[3/4回(PC)]
 「あのC君が落ちた時だけどな、俺あいつの横にいただろ?でもアイツが落っこちた時、お化け 
みたいな物を見たんだ。あの時俺とアイツでワッカーを転がしてる時にな、何かワッカーに足が 
ベタベタ張り付く感じがしてたんで、何だろうと思って気をつけて足元を見てるようにしてたんだ。 
そしたら突然アイツの足首を人の手みたいなものが掴んでるのが見えたんだ。最初、俺は 
お前が中からふざけて掴んでるのかと思ったけど・・・」 
と言うので 
「な わけないじゃん。そんな危ねー事するかよ。第一転がるタイヤの中から人の足なんか 
掴めねーし、手も届かねーよ!」 
俺のせいにするつもりかと思った俺はちょっとムキになって言った。するとB君は 
「分かってるよ。Cの足を掴んでたのは良く見ると女の人の手みたいだったし、爪が真っ赤 
だったんだ。俺びっくりしてワッカーから飛び降りて、その直後アイツは・・・」 
「え・・・?それ・・・マジ・・・?」 
昔から怖い話が好きな俺は直ぐに信じた。俺は翌日から赤いワッカーには一切近づかなくなった。 
勿論B君も。B君はその話を俺にしかしていないようだった。だから赤いワッカーはその後も一番 
人気であり続けた。そしてC君も松葉杖を突いて登校できるようになった頃、再度同じ事故が別の生徒の 
身に起こった。やはり足の骨を折る重傷だった。それでも当時は今みたいにうるさくない時代だった 
から、赤ワッカーも、他のワッカーも特に使用禁止にはならなかった。 



910 :本当にあった怖い名無し[sage]投稿日:2005/12/14(水) 13:16:58 ID:7WS/e1mt0[4/4回(PC)]
さらに数日後、ついに3、4人目の事故が立て続けに起こった。みんな同じ足を折る重傷で、はやり 
あの赤ワッカーで遊んでいた子だった。でも赤ワッカーで遊んでいる子は他にも大勢いたし、 
怪我をしたのはその子たちがドジなんだと言う風潮があった。ただ、3人目、4人目の怪我人が出た 
時、俺は何となく事故の原因が分かった様な気がした。一人目の怪我人C君、とそして3、4人目の 
怪我人E君D君のお父さんは仲が良く、しかも同業他社どうしだという事をC君から聞いたのだ。 
彼らのお父さんの仕事はダンプの運転手。みな会社こそ違えど巨大ダンプを運転するのが仕事 
だったのだ。また、後ほど二人目の怪我人(俺とは直接接点が無い)のお父さんもダンプ運転手 
である事を知った。これは偶然とは思えなかった。 
その後、俺らがその小学校を卒業した翌年もワッカーはあったが、やはり赤ワッカーで怪我人が 
出たため、ついに赤ワッカーには不吉な影があると噂されるようになり、ついにはワッカー総てが 
廃棄処分される事になったそうだ。 

今となっては確かめるすべは全く無いが、あの赤ワッカーに組まれているタイヤのどれかが 
以前ダンプのタイヤとして稼動している時に女性をひき殺してしまってたんじゃないかと思って 
いる。だからダンプ運転手に縁のあるものに害を及ぼしていたのではないかと考えているのだ。 

長文スマソ。何か書いてて怖さよりもあの頃を懐かしむ気持ちの方が強いな。