126 :コピペです[sage]投稿日:04/08/02 15:41 ID:AH9Zli55[1/1回]

妻が子どものころのこと。 
近くのマンションに住んでいる、友達の家へ遊びに行った。 
もう一人、別の友達もいっしょであった。 

マンションに着いて、エレベーターを呼んだ。 
ほどなく一階へ降りてきて、扉が開いた。 
そのとたん、 
えっ! 
と、思わず、声にならない声で叫んでしまった。 
血まみれの男の子が乗っていたからだ。 
下を向いて、泣いている。 
それで、頭がざっくり割れているのが目についた。 
噴き出した鮮血が、体ばかりか、エレベーターの床や、壁にまで飛び散っている。 
乗るに乗れずに立ちすくんでいると、扉が閉まって、上階へ行ってしまった。 

エレベーターはここしかなかった。乗らないことには、友達の家へ行けない。 
気を取り直して、もう一度、呼んでみた。 
エレベーターはすぐに降りてきた。 
扉が開いたとき、男の子の姿はなかった。 
ホッとしつつ乗ってから、不思議に思った。 
辺り一面に飛び散っていたはずの血痕が、一つも見当たらない。 
エレベーターはすぐに戻ってきたので、 
誰かが男の子を保護し、床や壁の掃除をしたとは、とても考えられなかった。 

妻はその後も何度か、このマンションへ遊びにきたそうだが、 
不思議なものを見たのは、このとき一度きりだったという。