382 : 刹那なる名無し[] 投稿日:04/07/12 17:45 ID:++i8CEnA [1/3回]
友人からこんな話を聞いたのであげておく。 

3月5日/私は久しぶりに神戸に仕事で出ました。午前11時から12時位で終わり、 
折角神戸に来たんだし少しぶらぶらしよう!っと・・歩いて行くと、1軒のパチンコ屋さんに目が行きました。 
「7年ぶり!少しだけやっちゃえ!」(本当はタバコくさくてキライ)最近1000円単位でしか買えないようで、 
「しかたないぁ・・まぁいいか!」なんて思いながらも、楽しそうな台に座りました。 
ところがやり始めると、出るわ!出るわの大当たり!自分でもこんなに出るのは初めてで本当にびっくりしていました。 
そんな時、小さな可愛い女の子が・・・ 

3月7日/ホームの方から、母が元気がないので来てほしい・・との連絡あり。 
3月8日/母は眠っていました。つい先日見た時の顔とは別人みたいにやつれていました。 
「お母ちゃん!来たで!」「あー○○か?」「早く手術して、目が見えるようになればいいね。 
温泉行けるで。」「そうやな。行きたいな」「今日はタンスの中を整理したるわ」 
「うん」・・私は備え付けの洋服ダンスなどの整理をしました。 
その時に1冊の古いアルバムが出てきました。 
パラパラっとめくっていき、いろいろ思い出などを聞いていきました。 
ふと、私はある1枚の写真に目がいき(4歳くらいの女の子)・・・ 
実は私は本来、姉、兄・・・そして私と兄の間にもう一人の姉妹がいたのでした。 
私は逢ったことがなく(もちろん生まれていない)その子(名は弘子と言います)の話も 
今まで聞いたことがありませんでした。 
(どうせ時間があるし、聞いてみよう・・)と思い「お母ちゃん、弘子って子、どんな子やったの? 
なんで死んだの?」と聞いたのです。すると母は、話始めました。



385 : 刹那なる名無し[] 投稿日:04/07/12 17:53 ID:++i8CEnA [2/3回]
「弘子は一番貧しい時に生まれた子で、お父さんが仕事で失敗して家を追い出され 
姉ちゃんと兄ちゃんはおばあさんの所に預けてた。 
弘子だけが、小さいからついてくると言って、お父さんと3人で神戸に移った。 
お父さんは苛立ちからか方々で遊んでくるし、お金も本当になかった。 
パンやさんの奥さんが残ったパンを分けてくれたり、お母ちゃんが内職したお金もみんなお父さんが持っていった。 
弘子は小さいけど、泣き言を全然言わへん子やった。 
親戚の家に行っても(豆腐やさん)「おばちゃん、ひろちゃんおでん食べたいねん。 
こんにゃくとおとうふちょうだい!」って、お金ないのをみんなわかってるから、 
こんにゃくとお豆腐、後おでんの材料をみんなもたしてくれた。 
そんなある日「お母ちゃん、お父ちゃんみたいに、パチンコでお金もらおう」って言いだした。 
そのままついていったら、従業員のおじさんに「おっちゃん、ひろちゃん下に落ちてる玉ひろてもええか?」 
「なんでや?」「ひろちゃん、いっぱいお金稼いで、お母ちゃんに玉子とじうどん食べさせたるねん」 
「ええで!でもみんなの邪魔したらあかんで!」「うん」弘子が玉をひろてたら、その姿が可愛いもんやから、いろんな人が玉をくれる。 
そんな時な、弘子がそこに来てた一人の女の人に「おねえちゃんの所に落ちてる玉ひろてもええ?」ときいたんや。 
その人は「おじょうちゃん、ひろちゃん言うの?お姉ちゃんもお腹空いたわ。外のうどんやさんで玉子とじうどん食べようか?」 
「ええの?でも・・お姉ちゃん、お母ちゃんもおるねんけどあかん?」「ええで、じゃ、そこを出た所のうどんやさんで待ってるわ」 
お母ちゃんハラハラしてたら、弘子に連れていかれた。 
うどんやさんに行ったら、きちんと玉子とじうどんが3つそろっててな、すごくおいしかったわぁ。あの味は忘れへん。 



388 : 刹那なる名無し[] 投稿日:04/07/12 18:00 ID:++i8CEnA [3/3回]
弘子はそんな物怖じひとつしない子やってん。でも、そんなん続けへん。 
お母ちゃんも弘子も栄養失調になってな。弘子はそこに悪い風邪をひいてしもて、お母ちゃんもお父さんも病院駆け回ったけど、 
10万人にひとり・・いう悪い肺炎にかかって一晩で死んでしまったわ。 
可哀想な子やった。」 

おわかりでしょうか。 
母は目が見えない為、私の様子には気がついていません。 
私は、涙が止まりませんでした。 
あの日、仕事で行った「神戸」・・・偶然7年ぶりにパチンコをして、 
浮かれるほどの「大当たり」(千円で2万8千円勝った)昼ご飯抜きで「お腹ぺこぺこ」 
私自身、初めてで「やった!」と考えていた所に女の子の声で「おっちゃん、玉ひろてええの?」と聞こえ「ええよ」 
(まぁ、あんな小さい子を連れてきて・・)と思い見てるとその子が近づいてきて 
「お姉ちゃんの足元にある玉もろてもええ?」「ひろちゃん、言うの?お母ちゃんと来たの?」 
「うん」なんかすごく可愛くて、弘美(私の姪、姉の子)に似ていて少し貧乏くさくて・・・ 
私もなんか可愛そうな気になって、儲けたことだし・・さっきなんか食べたいって言ってたなぁ。 
「お姉ちゃんもお腹すいたわ。玉子とじうどん食べようか」「ええの?・・・」 
そして待っていると懐かしいような女性が一緒に申し訳なさそうに入ってきました。 
2人でニコニコしながら、おいしいねって言いながら・・・私は、どう切り上げれば良いのかわからなく、 
お金を支払い「ゆっくり食べてね」と出ていきました。 
その日は、我ながら度胸あったなぁ・・と良い気分で帰りました。 
いったい、どういうことでしょうか? 
あれは、私の母と会わずに死んでしまった「姉」なのでしょうか? 
私は、今もその「弘子」の無邪気さ・・にせつない思いがします。 
どうか・・天国で安らかに見守っていてください・・・ 

文体が少々分かりづらいが、メールでもらったものをそのままあげてみた。