96 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[] 投稿日:04/03/31 00:40
そん日はダチが誰も来なくて一人で山に行ったんだよ。 
んで当時俺は、兄貴が持ってたビデオの仮面ライダーブラックが大好きだったもんで 
ライダーキックやらパンチやらして遊んでたワケよ。一人で。 
馬鹿丸出し。そんで俺は「ん?」と思った。 
もう目をつぶってもダッシュで10往復くらいできるこん山になんか見知らぬ 
側道があるわけ。つーか獣道。もー俺ワクワク。新境地大発見みてーな? 
んだよここは。豆みてーな山なのに随分長げーな。舐めてんのかこの道は、なんて思って 
歩いてると目の前になんかちっちゃい神棚?社?なんつーんだっけアレ。 
とにかくなんか祀ってあんよ。 
高さは当時の俺の身長の高さよりちょっとデカイくらいで、扉が開いてて 
中にはなんか狐がいっぱいはいってんの。しかもこれが笑ってやがるんだ。 
当時の俺はこれを即悪と認定。扉をおもむろに閉めてライダーキックを敢行。 
意外と頑丈だったけど何度か繰り返すと餓鬼にも破壊可能なくらいには 
ボロってたようで、程なく木でできた前面部は大破。


97 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[] 投稿日:04/03/31 00:42
最初の1行貼り損ねた。 
「ありゃたしか小3の頃だよ確か。10年くらい前。」 
ね。 

本当はもう全部壊したいみたいな感じだったんだけど暗くなったのでその日は帰ることに。 
で、家帰ったらやっぱりお約束みたいに倒れたね。 
熱が40度近く出た。新手の風邪かインフルエンザかと思って「やた!学校休める!」と大喜び。 
でも結局死んだ方がマシ級に苦しんだんで直ぐに後悔。 
んで夜中にトイレに起きたの。なんか犬が吼えてんの。 
ウルセーなこんな夜中に。飼い主はナニやってんよ?と窓覗くとなんか 
田んぼに無数の光が灯ってんの。つーか炎みたいのがういてんの。 
なんか農家でやってんのかな?と思って更に 
見てると窓越しになんか聞こえてくる「まだ」「入れない」とかイッテンの。 
その声がまた変。TVでよくスローにした時に出る声。あれみたいな重低音な声と 
俺と同じくらいのガキの声。あれが交互にボソボソ聞こえてくる。 
さすがに怖くなってその日は布団に潜って寝てしまった。 
数日しても熱下がらない。病院で調べてもなんか 
風邪でもインフルエンザでもツツガムシとかでも無いらしい。 
いわゆる原因不明の熱?県庁所在地にある大病院言っても同じ結果。 
俺ヤバい。マジやばい。死ぬ。冗談抜きで。 
んでちょうど夜中に起きて「またあの炎か」とかって窓見てると 
親が丁度タオル代えに来て。何してるか聞かれたから



98 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] 投稿日:04/03/31 00:43
見た事を話すと、なんか真っ青になっちゃって次の日病人の俺を無理やり引き摺って 
地元の昔からいる霊能者のババアんとこに連れて行かれた。 
んで行くなり、アンタ稲荷に祟られてるって言われた。 
さすがの俺も、先日の山中でのお茶目を思い出す。 
んで御詫びに、その社を修復してオアゲでも供えなさいって事になったんだけど 
どうもそっからがおかしな事になった。 
だってそんな社最初ッから無かったんよ。 
俺が言った場所には獣道なんてどこにも無かったんだって。そんな筈無いって 
ダチに言って案内させようとしたけどやっぱそんなん無かったらしい。 
ていうかそこの地主にもそんな無いって言われた。 
したらその霊能者のババアが言うには、どうも厄介な事になったらしくて。 
話を聞くと、どうやら「俺が社を壊したから」祟ったのではなく 
「俺を祟るため」に社を「俺に壊させた」んだというんよ。 
悪質なのに捕まっちゃったみたい。嵌められた。俺狐に嵌められた。 
んで普通なら速攻憑り殺されてるんだけど、家守ってる動物がいるから 
狐は入って来れないでいるって事らしい。 
ババアの家を出ると流石に体力の限界が来たらしい。 
貧血が真っ白んなるみたいに視界と意識がフェードアウト。 
目が覚める。なんかもうボーっとしてる。体も動かない。



99 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] 投稿日:04/03/31 00:45
ん?と横目を見ると。 
狐。狐に囲まれてる俺。 
なんで?家には入って来れない・・・ってここ病院じゃねーか! 
マジやばい。俺ヤバイ。「もらうもらう」とか言ってる。 
俺タマ取られちゃう。金玉じゃなくてタマと書いて命と書くほうのタマ。 
俺ピンチ。にはは。 
したら不意に病院の壁から手が出てきたの。「ぬっ」て。 
帝国軍人が。あれすか?親玉すか?とか思ってると狐を遮るように俺の前に仁王立ち。 
そして帝国軍人はおもむろに日本刀を振り上げ殺戮開始。 
エイヤーとばかりに狐たちを切り捨てていく。狐も応戦してるけど貫目が違う。 
程なく狐は全部切り捨てられて消えてしまいまった。 
んで振る帰ると、その軍人。俺を撫でてくれた。 
そしたらその軍人さん、みるみる顔が年取っていって、見覚えのある顔に。 
死んだ爺ちゃんだった。 
俺なんかうれしくなっちゃって、涙出てきて。



100 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[sage] 投稿日:04/03/31 00:46
したら爺ちゃんいきなり「泣くな」って頭をグーで殴りやがった。 
間違いないね。もっとガキの頃、泣き止まない俺の口に飴玉を10個くらい 
放り込んで「これやるから泣くな」って、そらもっと泣き喚きますよって感じの爺ちゃんに間違いない。 
さらに見ると後ろにでかいセントバーナード。 
爺ちゃんが飼ってた犬だ。ああそうか。お前が吼えて守ってくれたんだなって思った。 
次の日目が覚めると熱はパーペキ治ってた。 
帰りに味噌ラーメン大盛りとギョーザとライス食ったくらい治ってた。 
しばらくしてから、その山でガケ崩れがあって、丁度俺が社があると思ってたあたりが完璧エグれて無くなったらしい。 

うわーなんか長々書いちゃったよ。 
思い出しながら時間忘却全快で。 
でもあれはやっぱ夢だったのかな? 
わーけわからん。 
じゃ。 
爺ちゃんありがとう。