105 : ユッコ[] : 03/06/02 08:12
私の体験をお話します。 
最初は私が小学生の頃でした。 
親戚のおばさんが末期のガンで入院していました。 
私の母が看病しに、毎日病院へいっていたのですが、 
ある日の朝、私が学校に行こうと玄関を開けたとき、 
そのおばさんが外に立っていたのです。 
幼かった私は本人だと思い、「もう体大丈夫なの?」と尋ねました。 
するとおばさんは微笑んで、「ありがとね。」と言いました。 
そして母に「おばちゃん、来てるよ?」って声をかけると、 
母は慌てて出てきて、おばさんを見るなり、泣き出しました。 
わけが判らないまま、学校に送り出され、 
帰宅したときには亡くなっていました。 
それがはじめての「霊」(なのでしょうか?)との対面でした。


106 : ユッコ[] : 03/06/02 08:24
その後、お葬式のとき、私は初めて動かなくなった人を見ました。 
死んでいると実感がなく、興味もあって、棺おけの中を覗き込みました。 
目を閉じていたおばさんが、目を開いてしまい、私が覗き込むからだ!と 
叱られたのを覚えています。 
その後、葬式の最中、私は奥の部屋で親戚の子供たちと一緒に、 
眠っていました。そこにおばさんが来たのです。 
怖くは思いませんでした。 
ただ、「おばさん、生きてたんだぁ」って思っただけでした。 
火葬場に行って焼くとき、 
「おばさん、生きてるのにどうして焼いちゃうの?」って泣いたことも、 
はっきりと記憶に残っています。 
その日の夜、おばさんがまた来て、 
「おばちゃんはね、これでしょうがないけど、ゆみちゃんはまだだめなのよ?」 
って、とても優しい顔で何回か繰り返し、いなくなりました。 
その後、おばさんに会うことはもうありませんでした。 



107 : ユッコ[] : 03/06/02 08:45
そしてそのことをすっかり忘れていた最近のことです。 
高校生になって、2年付き合ってる彼氏の母が入院しました。 
その母も、ガンでした。数回手術をしたのですが、 
転移が激しく?延命は難しいと言われていました。 
そしてついに、危篤状態になって、彼は学校を早退。 
私は授業を終えてから、病院へ向かいました。 
お母さんはとても衰弱しているように見えました。 
「健のこと、よろしくね。」と微笑んでくれました。 
病院から帰るとき、何か黒い大きな影とすれ違いました。 
それが何かはわからなかったのですが、姿はなく、気配だけの存在みたいな。 
そして電車に乗るとき、電車がホームに入ってきて、 
まだ動いてる電車の中を何気なく見ていたら、 
反対側のホームにお母さんがいました。 
反対側のホームに人は少なく、見間違えの可能性は低いと思えました。 
「えっ?」と声をあげて、電車がホームから出て行くのを待ちました。 
その間、ずっとお母さんと目が合っていたのです。 
そして、動き出した電車が私の視界を遮り、 
再び視界が開けたときは、誰もいませんでした。 
なんとなく不安になり、病院に戻ると、おかあさんは亡くなっていました。 
うそ臭く思うかもしれませんが、死ぬ間際におかあさんは、 
「最後にゆみちゃんに会って来たよ。幸せにね。」と、 
うわごとのように話していたそうです。 
今考えると、私がすれ違った黒い影は、死を思わせる何かのように思えます。 



108 : ユッコ[] : 03/06/02 08:47
そして今から4ヶ月前、彼氏はバイクで事故を起こし、 
4日間の意識不明の後、息を引き取りました。 
彼氏の霊?には、一度も会っていません。 
病院も、お葬式も、どんな場所でも、会うことはできませんでした。 
彼氏が事故を起こす数日前、私の家から帰るとき、 
誰も触ってないのに、靴が玄関の外に出てたり、 
エンジンの調子が悪かったり、ヘルメットの紐が切れたりしました。 
偶然かもしれませんが、誰かが彼に事故を知らせようとしていたのかもしれないと、 
思わずにはいられませんでした。 
それと同時に、もっとわかりやすく知らせてくれたら・・・とも思いました。 
私の未練がそう思わせるのでしょうが、 
事故現場に供える花が、すぐに枯れずに咲いていてくれる気がします。 
長文、失礼いたしました。