212 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2007/11/12(月) 11:40:51 ID:jUzAzV4i0 [1/2回(PC)]
20数年前になるが・・
前の会社での話。
俺は上京してすぐ会社の寮に入った。寮は都内にあり、4階建、部屋は1フロア
14,5(部屋番4が欠番?)あった。
上京してすぐという事もあり、俺は一緒に上京した人と2人部屋だった。
そこで知り合ったのが「Aちゃん」という北海道から来ていた人だった。
Aちゃんはいつも変な咳をしていた。咳き込む訳ではないが軽く「コンコン」と
いう感じだ。
それからしばらくしてAちゃんに彼女ができ、晴れてアパートに住むことに。
Aちゃんは403号室に一人で住んでいたので、2人部屋にいた俺がその部屋に
入った。
数ヶ月経った頃、Aちゃんが倒れたという話を同僚から聞いた。
そのまま入院し、俺も見舞いに行ったりしていた(その時はまだ元気)。
数週間経ち、そろそろ退院かなと思っていた矢先、Aちゃんは危篤状態に陥り
そのまま亡くなった。原因不明だった。
葬式も終わり、遺骨は両親とともに北海道へ帰っていった。
それから1週間位経ったある日、夜中の1時位だったかな、俺もそろそろ寝よう
かと思っていると、廊下の奥の方(つまり415号室の方、玄関側)からスリッ
パで廊下を「パタパタパタ」と走ってくる音が聞こえた。
「誰だよこんな遅くに、静かに歩けよ」と思っていると俺の部屋の前で足音が止
まった。
そして「ガチャガチャ」とドアを開けようとした。
別の部屋の奴かと思い、耳を澄ましたが動く気配(足音)はなかった。
ちなみに俺の部屋の両隣は空室。
別にそのときはビビッた訳でもなく、すぐ寝てしまったが、あとで考えると
Aちゃんが帰って来たんじゃないかな、なんて思ったりしている。