32 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2007/09/24(月) 01:09:42 ID:XN6sxz9+O [1/1回(携帯)]
ある所に難病患者を収容する施設があった 
そこにいる患者の病気はどれも不治の病で、体を動かすこともできず、死ぬまでずっと寝たきりのまま 
その病院にまた新たな男が入院してきた。何もない殺風景な病室にはただ一つの窓しかなく、それが唯一の外との繋がりだった 
特等席の窓際にいられるのは末期の患者だけで、その患者が死ぬと次に病が重い患者へとベッドが入れ替わるのが暗黙のルールだった 
各ベッドには仕切りがあって、窓際の患者が伝える外の話を聞くのが患者達の楽しみだった 
その男もどうせ治らないなら早く窓際に行きたいと思っていた。 
ある日、その男が窓から2番目の位置にまで移動した頃、窓際の男がいつもの様に外の様子を伝えてきた。 
「風船を持った女の子が楽しそうに走ってる、花もたくさん咲き乱れてきれいだなぁ」 
何気ない会話だが2番目にいた男はどうしても外の様子が見たくなり、窓際の男に1回だけベッドの位置を譲ってくれないかと嘆願した。 
しかし、窓際の男は今は俺の位置だと頑なに窓際を譲らない。 
2番目にいた男はその事に腹を立て、心のなかでそいつが早く死ねばいいのにと祈った。 
その翌日、窓際の男が死んだ。 
2番目の男はやっと窓際に行けると、心底喜んだ。 
そして、意気揚々と窓際に移動し窓を覗くと 
そこには灰色の壁が一面に広がっていた…