8 : 鉤手男[] : 投稿日:2003/06/30 16:48:00
外国であった話。 
あるカップルが週末に山にドライブに出かける事にした。 
山の奥まで車を走らせ、辺りはいつの間にか木々生い茂る人気のない場所。 
彼らは妙な気分になってきて車を止めた。 
もちろん、×××をする為である。 
座席シートを後ろに倒し、いい感じでいちゃつこうとしたその時、 
カーラジオからニュースが飛び込んできた。 
『ニュースです。刑務所から連続殺人犯の○○が脱獄、現在××の山の中を逃走中。 
目撃者の話では、○○は右手にフック船長のごとく鉤手をつけている。 
付近の住民は危ないから早く逃げろゴラァ』 

二人は真っ青になった。××の山の中とは今まさに、彼らがいるこの場所だ。 
「気持ち悪いから帰ろう」 
彼女の言葉に、彼も異存はなかった。 
彼は車を走らせ、一目散にその場から逃げ出した。 

無事に街につき、彼らはホッと息をもらした。 
危ないから家まで送るよ、と彼はそのまま車を走らせた。 

彼女の家につくと、彼はいかにもレディーファーストのお国人らしく車を降り、 
彼女の側のドアを開けようと助手席に回った。 

そしてその時彼は見た。 

助手席のドアに、血まみれの鉤手が引っかかっているのを・・・。