615 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[] : 03/08/31 17:18
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小学3年生の頃の話です。 
その頃、祖父の体調が悪く、母がよく実家(三重の田舎)に 
帰って面倒をみていたのですが、時期的にちょうどお盆に差し掛かり、 
両親は私と弟を連れて母の実家に出向いたのでした。 
1週間ほど滞在の予定だったのですが、2日目の晩に、その 
出来事は起こりました。



616 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[] : 03/08/31 17:19
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その晩、私は不意に夜中に目が覚めした。 
「・・・・」 
何か、ぼそぼそと声が聞こえるような気がします。 
何時くらいなのか分からないのですが、両親も弟も眠っています。 
私は、おばあちゃんなのかな?と思って布団を抜け出すと、 
廊下に出ました。 
すると、おじいちゃんの部屋の向かいの部屋からうっすらと灯りが 
もれているではありませんか。私は、そこから何かぼそぼそと喋っている 
声が聞こえるような気がしたのでこっそり近づきました。 



617 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[] : 03/08/31 17:19
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部屋を覗こうといて、私は廊下に赤い糸が伸びているのに気づきました。 
「あれ?」 
その赤い糸は、おじいちゃんの部屋と、その向かいの部屋をまたがって 
伸びています。糸は、向かいの部屋にしゅるしゅると引っ張られている 
ようでした。 
私はこっそりと、障子の隙間から中を覗き込みました。 



618 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[] : 03/08/31 17:22
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そこには、黒い着物を着た老婆が座っていました。 
老婆は何かぶつぶつと呟きながら、赤い糸を手で巻いていきます。 
なんというのか・・・手をくるくると回して、闇の中に赤い色の糸が 
浮かび上がり、老婆の口がそのたびに笑っているような、歪むような・・・ 
私は何か得体の知れない恐怖を感じて、こっそりとその場を離れると 
寝室に戻り、布団に潜り込みました。 
翌朝、私は昨日見たことを母に話そうと思ったのですが、なんだか 
家中が騒々しい感じです。



619 : あなたのうしろに名無しさんが・・・[] : 03/08/31 17:22
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母親を呼び止めようとすると、母は泣いていました。 
そうです。 
祖父が亡くなったのです。 
私は、子供心に昨日見た老婆のこと、赤い糸のことが何か祖父の 
死に関係しているのではないか、と疑わずにはおれませんでした。 
あれが何だったのか、今でも分かりませんが、何か、不吉なものだったのは 
間違いないと思います。