133 : 本当にあった怖い名無し[sage] 投稿日:2009/03/21(土) 19:36:42 ID:SVWKUc8oO [1/1回(携帯)]
母の小中学校時代の通学路に坂があり、その端に雨水を流す為の側溝につながるパイプが敷いてあったそうです。直径は3、40センチほどで小さな子供なら入ってしまえる程度。 

母はそれを見るたびに『あー前にここに子供詰まっちゃったことあったよなぁ、足から入ったから腕のところでつかえちゃって……それでどうなったんだっけ?パイプ切って助けたんだったっけ、でも死んじゃったって聞いた気がするなぁ…』などと思いを巡らしていたとか。 
そして月日は流れ、その道を通ることもなくなり、やがて大学進学、結婚し地元を離れて今私たちと住んでいるところへ引っ越すことに。 
ある年、里帰りした母はふとそのパイプのことを思いだし家族に尋ねたそうです。 

『あそこのさ、坂の脇のパイプに子供流されちゃったことあったよね?』 

しかし答えはそんな事件なかった、気のせいじゃないか?とのこと。 

毎日通ってたしいかにも人が詰まりそうだったから勝手に話を作ってたのかな、などと思いながらある日その坂を通りかかると、昔と同じように坂に沿わせたパイプの下、出口のすぐそばに、 

地蔵が一つ置いてあったのだとか。 

おそまつ。