535 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2007/10/19(金) 16:54:56 ID:4qruvfVB0 [1/2回(PC)]
① 
祖母は、平成12年12月12日に亡くなりました。 
残された祖父がとにかく落胆して、「わしも死ぬ。」と言いつづけていました。 

周りが何を言っても、なかなか以前の元気さを取り戻せなかった祖父。 
そんなある日、祖母が祖父のもとへ来たそうです。 
祖父は閻魔様とか霊界とか、そういうのは全然話すような 
タイプではありませんでした。 

孫である私はこの話を直接、祖父から聞けたので 
なんだかとても有難い経験ができた、と感じています。 

祖父が言うには、毎日、後を追って死にたいと考えていたそうです。 
ある夜、枕もとに祖母が立っていたそうです。 


536 : 本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2007/10/19(金) 16:57:11 ID:4qruvfVB0 [2/2回(PC)]
② 
祖父が、 
「おお、来てくれたんか。わしもそっちに行く!」 
と言ったところ、 祖母は、 
「もう、毎日まいにち悲しがって、あんたが元気がないけん、 
 閻魔様にお願いして、こっちに来させてもらった。 
 死にたいとか言うけど、あんたはまだその時期じゃない。 
 今、こっちに来ても私とは会えんよ。 
 私も、今から勉強せんといけんことがあるから、すぐには会えん。 
 あんたは、あんたで、そっちでせんといけんことを頑張りよ。 
 私もこっちで頑張るけん。そのうち、会える日がくるけん。 
 ちゃんと家を守ってな。」 
と、言ったそうです。 

祖父は、 
「じゃ、わしが閻魔様に頼んで、お前をこっちの世界におれるように頼んでやるっ!」 
と言ったら、 祖母は 
「馬鹿な事をいいなさんな(笑)そんなことできんよ。」 
と 言ったそうです。 

その日を境に、祖父はめきめきと精力を取り戻し、 
持病であった肺気腫が治り、 
在宅酸素療法の機械も病院に返すほど心身共に健康になりました。 
はげていた髪の毛もふさふさと生えはじめて。 

毎日、庭を剪定し、草取りをし、仏壇を守り、3年前に亡くなりました。 

「もう、やりたいことは全部やった。もういいんじゃ。」 
と、言って亡くなりました。 
このことばは、私達家族にとって、とても救われることばとなりました。